こちらのエントリーは、「春の鎌倉を撮り歩く-デジタル編-」に対応したフィルム編になります。今回だけ、同じ撮り歩きエントリーをデジタル編とフィルム編に分けてアップするという試みをさせていただいています。ご覧になっていない方は、是非デジタル編(メイン)もご覧ください。
それではフィルム編をどうぞ。
デジタル編はこちらです
今回使用したフィルム・機材
さて、今回使用するフィルムですが、手もとにあったのは、最近購入したKodak ULTRAMAX 400と、フィルムデビュー戦でも使用したKodak Ektar 100。
明日午後休取れるのでF3持って鎌倉に行こうと思ってる。ULTRAMAX 400か(ベロ出しに成功した)Ektar100か、どっちかなあ...。 pic.twitter.com/Heqck2el9q
— m_maru (@m_maru1974) 2018年3月29日
ULTRAMAX 400は、「光がきれいに表現できる」という下記のブログを読んで、気になっていたフィルムです。
直前まで悩みに悩んだのですが、何となく桜にはULTRAMAX 400の方が合っているのではないか?という気がして、ULTRAMAX 400を使用することにしました。
機材は、前回紹介した ニコンF3、およびVoigtländer Nokton 58mm F1.4 SLII Nです。
鎌倉駅西口付近
化粧坂へ向かう小径
銭洗弁財天
佐助稲荷神社
佐助稲荷神社から鎌倉駅へかけての小径
江ノ電鎌倉駅
由比ヶ浜
長谷駅周辺
Sony α7sをハンドストラップ、Nikon F3をストラップでたすきがけ、というスタイルでα7sメインに撮り歩き、ここぞという時にF3でシャッターを切りました(しばしばフィルムを巻き上げるのを忘れてシャッターチャンスを逃しましたが...)。
結果、ほとんど同じシーンであっても、やはりデジタルとフィルムではかなり異なる印象のショットになったと思います。それが面白くて、今回はデジタル編とフィルム編を並列してエントリーすることにした次第です。
Kodak ULTRAMAX 400
ULTRAMAX 400ですが、結構好きかも。たしかに光を上手く捉えてくれる感じありますね!時たまカラーバランスが極端に偏りますが(基本アンバー寄りで、ショットによってはめっちゃシアンが被る)、あまりに偏った場合はLightroomで色調を補正すればよいので問題なし。(とは言っても、せっかくのフィルムの色調、どこまで手を入れるかは悩みどころですが。)結果論ですが、鎌倉や湘南の海の雰囲気とよくマッチしているようで、今回はこのフィルムにして良かったな、と思いました。
フィルムカメラの良さとは?
デジタルと比べた時のフィルムの良さってなんだろう?と考えているのですが、明確な答えが出ません。システムとしての使い勝手、ランニングコスト、絵作りの自由度とか、運用面を考えればフィルムカメラはデジタルカメラよりネガティブな側面が多いと思います。絵としても、シャープさ・精細さという意味ではフィルムはどうしたって不利です。でも少なくとも、今回撮影したショットを作品として眺めた時に、デジタルとフィルムで甲乙はつけがたいのです。
もし、私に明確な表現意図があり、絵作りをコントールする撮影・現像技術があれば、必然的にデジタルが最強ということになると思います。ただ、そうはなりたくないな、という気持ちもあります。だって、自分の予期しない絵に出会ってドキドキしたいじゃないですか!プロの道具としてではなく、アマチュアが写真を”楽しむ”ための手段として、デジタルとフィルム、二つのアプローチがあることを今は素直に喜びたいと思います。
こちらもどうぞ
今回の記事のデジタル編です。
フィルムカメラ始めましたという話