我が家のソニー中心のカメララインナップに異色のニューカマーが加わりました。
熟考のうえ衝動買いした(!?)のはこちら。
発売から6年以上が経過したSigma dp3 Quattroです。α7S・α7RIIを購入したのが発売4年後、RX100が発売9年後ですので、どうもワタシはボディに関しては型落ち機材を新調する癖があるようです💦
購入理由は、撮影機材的に少しマンネリ化した現状から一歩踏み出したかったから。α9、Z7なども選択肢だったのですが、自分のモチベーションへのインパクトがどの程度得られるのか判断できず...。さんざん悩んだ挙句、以前から一度は体験してみたいと思っていたFoveonの世界に飛び込んでみることにしたわけです。
ちなみになぜLCDビューファインダーキットにしたかというと、ビューファインダーなしとありで値段が同じだったからです。なんで??
さっそく近所に試し撮りへ。
APS-C・50mm/f2.8(35mm版換算75mm相当)。ボケ量はとりあえずアクセプタブル。絵はなにかが、ナニカがいつもと違う...。
白飛びしやすいのは各種レビューを読んで覚悟のうえでしたが、太陽を入れないように注意すればハイライトの諧調は悪くない?
なんでもないものを撮りたくなっちゃう感覚、久しぶり。
Foveonの紡ぎ出すモノクロは定評がありますが、たしかにベイヤーのカラー画像から変換したモノクロと比べて異質な気がします。このショットはSPP(Sigma Photo Pro)を使ってRAWから直接モノクロに変換しているのですが(モノクロボタンを押しただけ)、すでに完成している感じ。
このカメラ、太陽をまともにフレームに入れて撮ろうとすると、とんでもないことになる💦 太陽は被写体とか雲にちょい隠しながら撮るのが吉みたい。
かなり近接での撮影ができるのも、ワタシにとって魅力的でした。
海でも使い勝手のよい焦点距離。
夕暮れの町並みも質感豊かに描き出してくれました。
このカメラ、突っ込みどころは満載です。AFが遅い。MFのフィーリングが悪い。撮影後の書き込みに時間がかかる。LCDのクオリティが低い。ISO400くらいからノイズが乗ってくる。フレームに太陽を入れるとひどい緑色のフレアが出るし、AFもぜんぜん合わない。白飛びしやすい。現像ソフトのSPPはくそ遅いし、トリミングも回転もできない。エトセトラエトセトラ...
でも同じくらい魅力に溢れています。APS-Cなのにローパスレス高画素機並の解像感・画質なのは素直に凄いと思いますが、とはいえα7RIIなんかに比べて特段優れているわけでもない。でも、なにかが明らかに違う。なんだろう...、なにかその場の空気感みたいなものが映り込むことが多い気がする。マイクロコントラストが高いからなのか。あとRAWをSPPで取り込んだ時点ですでにシャープネス十分なんですけど、これはFoveonだから?
とにもかくにも、撮影から現像までのトータルの撮影体験が今までとはかなり異なっていてとても新鮮でした。はやくまたdp3Qで写真を撮りたい。そう思わせてもらえただけで、まずは購入した甲斐があります^^ 今後、このコが我が家の機材の中でどのような立ち位置を獲得していくのか、要注目です!
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