12月24日クリスマスイブ、珍しく部活が休みの長男と、秩父にドライブに行ってきました。
目的は「わらじかつ」と長瀞。
安田屋のわらじかつ
息子の趣味(鉄道)に付き合い、西武線・秩父鉄道の駅に立ち寄ったあと、秩父名物「わらじかつ」を味わいに、西武秩父駅のそば、国道140号線沿いの安田屋・日野田店へ。行列ができることを見越して開店30分前の11時に到着したのですが、なななんと...、月曜日は定休日...。休日だからといって開店するわけではなさそうです。がっくし...。
さてどうするか、と調べたところ小鹿野の本店は定休日ではないらしい。そこでさらに30分ほど車で移動して、安田屋・小鹿野本店に行ってきました。
こちらが小鹿野本店の外観。
時間が早かったからか特に行列もなく、うっかり一度通り過ぎてしまいました。
2組ほどお客さんがいたので店内の撮影は控えましたが、古民家の食堂的な素朴ないい感じ。
わらじかつ2枚入り(¥850)をいただきました。以前ソースカツ丼という似たような丼ぶりを食したことがありますが、こちらはソースではなく甘めのタレがかかっていて、より肉の味が楽しめる感じ。さくっとした衣の食感もあいまって本当に美味しい!すっかりファンになりました。秩父に行くことがあればまた食べたい。
食べているうちにお客さんがどんどん入ってきて、店を出る頃にはすっかり行列が。
さて、おなかも膨れたところで、長瀞へ向かいます。秩父鉄道長瀞駅前の駐車場に車を停め、爆睡中の息子をクルマにおいて、まずは辺りをブラブラ。
貨物列車がゆっくりと走っていました。セメントの原料となる石灰石を運んでいるんですね。
みそおでんやら味噌ポテトやら美味しそうなものがありましたが、残念ながらボリュームたっぷりのわらじかつのせいでお腹がいっぱいで食べられない...。
地球の窓・長瀞
車で爆睡する息子をたたき起こして、いよいよ長瀞へ。
長瀞は、地中深くで形成された岩石を見ることができることから「地球の窓」と呼ばれています。有名なのが岩畳。
岩畳の岩石は、薄くはがれやすい「結晶片岩」という岩石だそうです。海底につもった地層が地下約20~30kmの深さまでおしこまれ、強い圧力を受けてつくられました。もとの堆積岩の層理を反映してミルフィーユ状に面構造になっており(片理)、川の流れによりはがされて、平らな岩畳が形成されています。一方、岩の表面には碁盤の目のような割れ目である節理が認められます。節理は岩石が地上に出た際に膨張してできたもの(焼きもちが膨張されて割れる様子に例えられるそうです)。岩畳は、幅約80m、長さ600mにわたって広がっており、畳約2万枚分もの面積があります。
このあたりは長瀞の川下りからイメージされる急流ではなく、穏やかな流れになっています。
20m x 500mほどの断崖「秩父赤壁」。左上の赤色の地層は岩石中の鉄分が酸化したもの。
この穴はポットホールと呼ばれています。
この岩盤がまだ水面下だった時、岩盤のくぼみに入り込んだ石が川の流れによって回転を続け、長い年月をかけて岩盤にドリルのように穴をあけたのだそうです。このポットホールは非常に大きい(直径1-2m)ですが、直径10-20cmのポットホールもいくつか見かけました。
雄大な流れ。
楽しかった。もと埼玉県民ですから、当然長瀞へは来たことがありました。でも大人になり、それなりに地形・火山などに興味が出てきてから来たことはなかったので、また新鮮な感動がありました。
このあと立ち寄った「埼玉県立自然の博物館」には、約1500万年前に姿を消した「古秩父湾」の展示がありました(これまた2-3回来たことがある博物館なのですが)。はるか昔にはこの辺りにまで海が入りこんで湾になっていたことを想像すると、なおさら味わい深いものがありました。地理・地形に興味のある方であれば、長瀞はまる一日楽しめる場所ではないかと思います。
お越しの際にはぜひ「わらじかつ」とセットで!
以上です。