Twitterでは報告済みですが、フルサイズミラーレス・Sony α7S(初代)を手に入れました!
なんか来た。 pic.twitter.com/qzNrpRCaer
— m_maru (@m_maru1974) 2018年3月15日
ブログに上げるのはもう少し使い込んでから、、、と思っていたのですが、嬉しくてどんどんシャッターを切ってたら、あっと言う間に写真が溜まってきました。このままだと、写真をアップするタイミングを逸してしまいそうなので、取り急ぎ放出したいと思います。まずは、α7Sを購入した理由と、地元で撮影した写真たちのご紹介です。
私がα7Sを購入した理由
1)Nokton 40/1.2 ASPH.をフルサイズで使いたい!
一番の要因は、昨年購入したNOKTON 40mm F1.2 Asphericalです。購入以来、私はこのレンズにどっぷりとハマりまして、α6500で使い倒しています。しかしながら、使えば使うほどAPS-Cではこのレンズの性能をフルに引き出せていないのではないか、という気持ちが高まってきました。フルサイズ機でNokton40/1.2を使いたい!このモチベーションは大きかったです。
2)以前からα7Sの描写に惹かれていた
ブログやFlickrなどでαの写真を眺めていて好きな写真の機材を確認すると、α7Sであることが多かったです。具体的に惹かれたのは、シャドーの粘り・トーンの美しさ・夜景の描写などでしょうか。かれこれ3年ほどα7Sは気になる存在でした。
3)重いシステムはイヤだけど...
私の撮影は、散歩や家族で出かけたついでにスナップする、というスタイルがメインですので、システムとしてコンパクトなAPS-C機にこだわってきました。ただ、実は手振れ補正機構つきのα6500はかなり肥大化していて、初代α7シリーズとほとんど変わらない重量なんですよね。それでもなんとか使えているわけです。
私は単焦点に関しては明るいレンズを開放付近で使うことが多く、実はあまり手振れ補正の恩恵を受けていなかったりします。がっつりとネイチャーフォトを撮ることが少ない私には昨今の最新Sonyフルサイズ機はオーバースペックですし、それなら軽量な初代α7シリーズは価格もこなれてきて意外に狙い目だなあ、という気持ちになってきていました。
ただ一方で、FEレンズは重量級のものが多く、システムとしてはやはり重くなるよなあというのがネックでした。そこに来て、Nokton40/1.2の登場です。このレンズにハマり、MFに対する壁がなくなったことで、ああそうか、FEレンズでもMFレンズでならある程度コンパクトで、かつ描写も期待できるシステムが組めるのか、、、と開眼してしまいました。フォクトレンダー以外にもZeissのLoxiaシリーズや、Fマウント絞り環付きレンズ群なんかもありますしね!これまで持て余していたNokton58/1.4もフルサイズ機なら美味しい焦点距離で使えます。
4)AF・ズームレンズ・望遠はAPS-C機に任せればいい
初代α7シリーズはAF能力が7II/IIIなどと比べれば劣りますが、MFレンズ専用機としてなら全く問題なし。運動会なんかのAFが必要な場面はα6500の出番。標準ズームは今まで通りSEL1670Zを、望遠はSEL70300GをAPS-C機で使えばOK(最大450mm相当)。
5)高感度耐性
手振れ補正なしは妥協できるとはいえ、やはり少し不安はあります。その点、α7SであればISOを上げることでシャッタースピードを稼げるので安心できます。夜間の撮影でも心強い。
6)サイレントシャッター
家族と行動している時、シャッター音がすると自然な表情が撮れないし、下手すると子供に逃げられるので、私にとってサイレントシャッターは必須です。初代α7シリーズでサイレントシャッターがついているのはα7Sだけでした。
7)その他
α7Sの画素数(1240万画素)に関しては、PCディスプレイ・タブレットレベルでの鑑賞を前提としてリッチな絵が得られればいいので妥協できます。むしろファイルが軽くて良い(トリミング耐性が低いのは少し気になりますが)。α7Sは、α7/α7Rと比べてマウントが強化されているらしいので、その点は好ましい。
・・・これらの悟り(言い訳)を得た私にとって、もうα7Sを導入する心理的障壁はなにもありませんでした。そこに来て、α7III発売の余波でα7Sの中古価格が約¥30000ダウンです。気が付いたら、マップカメラでポチっていました。
α7Sとα6500の比較
α7Sでは軍艦部が出っ張っているのが大きな違いで、あとのサイズ感はほぼ同じですね。厚みはむしろα6500の方があります。機能面としてはα7Sには露出補正ダイヤルがあるのがやはり助かる。ネットで不評のα7Sのシャッターボタンの位置についてですが、位置そのものは気になりませんが、ストラップリングとの位置関係はやはり違和感ありますね、すぐ慣れるとは思いますが。ふにゃっとしたシャッターフィールはいただけませんね。特にサイレントシャッター時にシャッターを切った感が乏しいです...。
バッテリー、ピークデザインのアンカーこみの重量です。あれ?カタログスペックよりも差が開いてるな?(36g → 57g)バッテリーは同じNP-FW50なのに、不思議だ。α6500とα7Sの重量差は約60g、歯磨き粉チューブ一本分くらいですね。まあ許容範囲でしょう。
α7Sで撮ってみた
さっそく近場で写真を撮ってきました。α7Sの作例を今更求めている人はほとんどいないと思いますが、せっかくなのでご覧ください。(本記事の写真は、記載のない限りNokton40/1.2 Aspericalで撮影しています)
さて、まずは晴天下での撮影です。スバル アウトバックの1か月点検をしてもらっている間に周囲を撮り歩いてきました。NDフィルターを忘れてしまったのですが、α7Sは1/8000でシャッターが切れるのでなんとかなりました。助かる。
ふむふむ、やはりボケるなあ。奥行き感を出しやすい。
適当に歩いていたら切通しがあったので、探検します。昼なお暗い切通しに散っていた椿の花。
スポットライト。アンダーの表現がしやすいなあ。
竹林がありました。
よい空気感!
桜が咲いてた。あまり見かけない品種。
シャドウ粘るなあ。
まずは藤沢駅構内です。
南の空に雲がかかっていて、ぼんやりとした夕暮れでした。
ボケるところはボケる。止まるところは止まる。
フルサイズならではのボケがたまらんですね..。もうボカしまくりです!笑
ジャンプ!
絞るとこんな感じ。
この雰囲気、どこかで見たことある...。ああ、RX1Rの画と似てるんだ。
陽が暮れてきた。
Nokton58/1.4
これでコートの黒が潰れてないんですよー。すごいなあ。
それにしてもNokton58/1.4、フルサイズ機だとめっちゃ使いやすい。それもそのはず、これまで半年間使いこんできたNokton 40/1.2_α6500とほぼ同じ画角なのです。これまで死んでたNokton 58/1.4が、突如生き返ってきた感じです。
夕暮れの街へ。
Nokton 58/1.4
Nokton 58/1.4
Nokton 58/1.4
スバル アウトバック。
最後に、室内・夜間の写真です。
今まで、レンズ交換式カメラについては、NEX-5R→α6000→α6500→α7Sとステップアップしてきました。APS-C同士のステップアップだと同じレンズを使う限りそれほど差は感じませんが、α6500(APS-C)→α7S(フルサイズ)のインパクトはやはり劇的でした。レンズを買い替えるのと同じくらいの差がありますね、焦点距離が変わるので当たり前といえば当たり前ですが。また、Nokton 40/1.2の性能をフルに使えるようになったことに加えて、Nokton 58/1.4が突如スタメンに躍り出てきたのが嬉しい誤算です。
今回ボディを追加して嬉しかったことの一つがダイナミックレンジです。フルサイズだからなのか、α7Sだからなのかは分かりませんが、APS-C機と比較するとダイナミックレンジに余裕があるというのはすごく感じます。ヒストグラム を見ながら現像していると分かるのだけれど、APS-Cの時と比べて明らかに調整の範囲に余裕感がある。シャドーもハイライトもだけれど、特にシャドーが粘る。スバル アウトバックの写真なんかが分かりやすいのですが、シャドウがなかなか潰れないのです。なんていうか、自分がしたい表現をする余裕ができた感じです。
あと、シャドーのノイズが出にくいのも良いです。現像の時にノイズリダクションかける必要がほとんどありません。α6500の時は、夕景でハイライトが飛ばないようにするにはアンダーで撮るしかなく、その際現像でシャドーを持ち上げるとノイズがでていました。α7Sではシャドウを持ち上げてもノイズが出にくいので安心してアンダー表現ができます。
さてさて、興奮してかなり長い記事になってしまいましたので、そろそろこの辺りで終わりにします。これからα7Sで写真たくさん撮るぞー。
こちらもどうぞ