An Ordinary Life

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エクステンション・チューブ(接写リング・中間リング)を買ってみた

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エクステンション・チューブを買いました。


だって楽しみにしてるMACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5が、8月上旬に発売延期が発表されて以降、まったく音沙汰ないんですもん。
その間、Nokton 50/1.2 ASPH.やらBatis 2/40 CFやら、魅力的なレンズが次々に発表されて、このままじゃ浮気してしまいそう...。
なので、とりあえず繋ぎにお遊びでエクステンション・チューブを買ってみたわけです。

エクステンション・チューブとは、接写リングとか中間リングとも呼ばれていて、カメラ本体とレンズの間に装着すると、レンズ本来の最短撮影距離をさらに短くすることができるアクセサリー。miyatan-naotanさんが使われていたのがきっかけで導入しました。


ポチったのは、ケンコーから販売されている商品。
デジタル接写リングセット ソニーE フルサイズ対応| ケンコー・トキナー

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10mmリングと16mmリングのセットで、使用するレンズの焦点距離以下となるように、単独もしくは組み合わせて使用します。電子接点付きなのでAFも効きますし、EXIFも記録されます。f:id:m_maru1974:20181021173141j:plain

最短撮影距離の変化
実際にNokton 40/1.2 ASPHと組み合わせてみると、最短撮影距離の変化はこんな感じ。
エクステンション・チューブなし
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+10mm(10mmリング)
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+26mm(16mmリング + 10mmリング)
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劇的に最短撮影距離が縮まりますね!

Nokton 40/1.2 ASPH. + 16mmリング + 10mmリング(α7S)で家の植物を撮影したのがこちら。
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カマキリを撮ってみた
家のそばに可愛いカマキリくんがいたので撮ってみました。+26mm(16mm+10mmリング)では最短撮影距離が近すぎて撮りづらいので、+16mmリングのみで。レンズはNokton 40/1.2 ASPH.、ボディはα7Sです。

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あ~、楽しかった!
ピント面の解像感はレンズの性能に依存します。今回はNokon 40/1.2 ASPH.なので、絞るとシャープで開けるとふんわり。


実際に使用してみた感想
使いづらい!(笑)

我が家のレンズとの組み合わせでは、結果的にNokton40/1.2が最もクローズアップできる組み合わせだったのですが(APS-C機を使用することでさらに1.5倍クローズアップできる)、最短撮影距離が近すぎるので、位置取りを工夫しないと機材の影が映り込んでしまいます。FE 85mm F1.8との組み合わせだと、もともとの最短撮影距離が80cmと遠いのでそれなりに被写体と距離を取ることができるのですが、ちょっとクローズアップ感が物足りない感じ。

一番使いづらいなあと感じたのが、撮影可能範囲が極端に狭いこと。最短撮影距離から1-2㎝の範囲にしかピントは合わないんじゃないかな。三脚使用時は、ピント合わせをほぼ三脚移動でするイメージになるので、やりにくいったらありゃしない。結局手持ち撮影が一番楽でした。
一方で、手持ち撮影になるということは、手振れを防ぐためにシャッタースピードを上げざるを得ず、でも絞りを開け過ぎると被写界深度が極端に浅くなってしまうので、ある程度絞り込む必要があります。ですので実際に撮影可能なのは明るい日中限定って感じですかね。
室内であれば、物撮りにはそれなりに使えるかも。三脚使用時でもブツ側を移動させればよいですし、被写体が動くこともないので。

というわけで少しネガティブなコメントになってしまいましたが、買って悪くはなかったかなと思っています。今後マクロレンズを手に入れたとしても、身軽に行動したい時などはマクロレンズを持ち出さない場合もあると思うのです。そんな時、エクステンション・チューブを鞄に放り込んでおけば、いざという時にマクロ撮影ができるというのは心強いです。散歩中に偶然かわいい虫なんかを発見して、マクロレンズがあったらなあ、、と思うことは結構ありますからねー。「クローズアップフィルター」という魅力的な選択肢もありますが、こちらはレンズのフィルター径に依存するので、汎用性には少し欠けるかもしれません。ただ、クローズアップフィルターには被写体深度が浅くなりすぎないという利点もあるそうなので、一度試してみたいなあとは思っています。