お台場の日本科学未来館で開催されている企画展、「マンモス展」- その『生命』は蘇るのか - を見てきました。 とっても良かったのでご紹介。
近年、温暖化の影響でロシアの永久凍土から状態の良いマンモスのサンプルが次々に発見されているのはご存知のとおり。
今回の企画展では、2005年夏に「愛・地球博」で初公開された冷凍マンモスの頭部(ユカギルマンモス)に加え、世界初公開となるケナガマンモスの鼻や皮膚、そして1977年に完全体で発掘された仔ケナガマンモスの「ディーマ」などを見ることができます。また、冷凍サンプルから最新の生命科学の技術を用いてマンモス細胞を復活させようという近畿大学の試みも紹介されています。
一部の展示を除き、写真撮影・シェアはOK。とはいえあまりネタバレするのもなんなので、本記事の写真はすべてモノクロでお届けします。フルカラーの展示は是非ご自身の目で!
ケナガマンモスの骨格標本
こんなのと人類が共存していた時代があったというのがロマンありますね。
仔ケナガマンモス「ディーマ」(冷凍標本)
不幸にも生まれたばかりで命を落としてしまったケナガマンモス。命は失われてしまっているけど、ついこの間まで歩いていたかのようにキレイ。
ケサイの骨格標本
ちょっとエヴァみたい。「ケサイ=毛の長い古代のサイ」です。
仔ウマ「フジ」とケナガマンモスの皮膚(冷凍標本)
頭が大きい古代のウマ「フジ」が、なんとも可愛いのです。
ケナガマンモスの鼻(冷凍標本)
毛、ふっさふさ。
ちなみにホンモノのケナガマンモスの毛に触れることのできるコーナーもありますよ。
ケナガマンモスの実物大模型
最近の研究から、恐竜の一部には鳥のように羽毛が生えており(鳥類型恐竜)、私たちがイメージする恐竜とはかなり異なる恐竜像が想定されてきています。でも、先日のNHKスペシャルで紹介されていたような派手なイメージを見せられても、なんだか納得いかないところがあります...。それに比べるとマンモスの場合は骨格標本だけでなく凍結サンプルがあるので、やはり納得感がありますね。
「ユカギルマンモス」(頭部冷凍標本)
今回の展示の目玉、冷凍マンモスの頭部(ユカギルマンモス)は撮影不可。こちらは出口付近に置いてあったレプリカです。
展示構成監修をいとうせいこうさんが務めていることもあり、小・中学生や、普段こういった分野に興味のない方にとっても楽しみやすい構成になっていました。おそらくこれから夏休みにかけてメディアでの宣伝も多くなると思いますが、あまり前知識を入れないで行った方が楽しめるかも。お近くにお住まいの方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。