An Ordinary Life

Photography, Shonan, Nature, and Others

富士登山2016. Vol.2

Mt. Fuji-22

Vol.1に引き続き、富士登山編Vol.2です。

Vol.2は、本ブログでは珍しく、テキストメインです。
私の失敗談がなにかのご参考になれば。

さて、元気いっぱいの状態で東洋館に到着した私(たち)でしたが、到着して休憩した途端、急に頭痛・吐き気が出てきました。

部屋で横になって休んだのですが、さらに悪化。
Vol.1の最後に紹介した16:30の夕食の際も食欲なし(息子に心配をかけまいと意地で食べましたが)。
これは間違いなく心配していた高度障害の症状。。。

楽しみにしていた夕景の写真を撮る気分にもならず。
酸素缶を持ってきてはいたのですが、登山の途中で団体ツアーのガイドさんが、「体調が悪くなっても酸素缶を使うとむしろ反動で悪化するから使わないように」と言っていたのを盗み聞きしていたので、使う気になれません。
まさか親の体調不良で登頂を断念することになるのか?という不安に苛まれながら、部屋でおとなしく寝ていました。
(息子も暇だったのか疲れていたのか、18:00前には眠ったようです。まったく高度障害なし。若いって素晴らしい。)

21:00くらいまで深呼吸しながら浅い睡眠をとりましたが、頭痛と吐き気が改善しません。
体を起こしている方が楽なので、起き出して、気分転換にスマホで高度障害対策について情報収集。
そして、いろいろなサイトの情報を参考に、口すぼめ呼吸(http://j4ef.com/fujitozan/02.html)を実施してみました。

その結果、なんと15分ほどで気分が楽になってきました。
さらに1時間ほど続けたところ、体調は著しく改善!!
明日への希望が膨らんできました。

すっかり気分の良くなった私は、山頂でのご来光を目指す登山客が出発準備をする中、23:00頃、再び眠りについたのでした。


以下、今後の参考までに備忘録です。

<高度障害にならないために>

  • 水を意識的に摂取する。トイレが少ないので控えがちだが、思っているよりも多めに摂取したほうがよい。
  • ペースについては、高度順応・膝へのダメージを考えて、ステップを小さくゆっくりで良い。
  • 息が切れるほどのスピードで登ることはないが、息が切れるのを意識的に整える必要はない。むしろハァハァしている方が酸素が摂取できるようだ。(息子の手前、強がって息が切れていないフリをするのは厳禁 ←私です)
  • 休憩時には、息が浅くなって低酸素になるのを避けるために、意識的に深呼吸(口すぼめ呼吸)を実施する。
  • 各所に書かれている事だが、山小屋についてもすぐには横にならない。横になると呼吸が極端に浅くなり、低酸素状態になる。出発の時間を逆算して必要な睡眠が確保できる時間までは起きている。
  • 山小屋についたら周囲を散歩するなどしてしばらく体を動かす。その際呼吸法を注意して(口すぼめ呼吸)、意識的に酸素を取り込む。これは睡眠時間まで続ける。


Vol.3に続きます。