An Ordinary Life

Shonan, Nature/Snap photos, Sony cameras and Others

「なんか良い」を考える

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Twitterでたまに絡ませていただいているエゾギクさんが、良記事を上げてくださいました。

photograpark.net


この記事を読んであらためて分かったのが、自分、言語化できるほど構図をまじめに考えてない!ほとんど感覚でやってる...(汗)。自他作品問わず、好きな写真の特徴を分析して、再現できるようにするというのは重要なことですよね。エゾギクさんさすが...!

そういえば以前に、なぜだか分からないけど「なんか良い」と感じた自分の写真を、"「なんか良い」フォルダー”に集めたことがありました。夕日の海岸とか分かりやすく良いもの(ベストショット的な)ではなく、日常の一コマなんだけどなぜだか好きな写真です。おそらく万人受けはしないでしょうが、実はそんな写真が、本当に撮りたい写真だったりします。

で、そんな写真を集めたまではいいのですが、集めたままで放置するというダメ男だったので、この場を借りて、何を「なんか良い」と感じたのか考えてみることにしました。それではいってみましょう。


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消火器を上から撮っただけの写真ですね。なにが良いのでしょう?(ってかホントに良いのか?)
キーワードは「立体感」な気がします。光が斜め右上から当たることにより、消火器本体の赤いヌメヌメ感、レバー接合部の金属の質感が引き出されている気がします。

 

 

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このショットの良さは「光」ですね。日陰の中に差し込んだ原付上部の陽光が魅力的なのは間違いないところです。あと、ひとつ前の消火器もそうですが「赤」への視線誘導って強力っぽい。

 

 

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縦位置の日の丸構図ですね。 なんだこれ。何が好きなんだ...。花へのフォーカスと背景の自然なボケ、周辺減光によるトンネル効果がなんとなく良い雰囲気を醸し出してるのかな。んー、でもそれだけではないような...。

 

 

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こちらは明確に構図が好きです。たまにやるんですよね、こういうバッサリと画面を2分割するような構図。

フォーカスが逆転してますが、↓こちらも同じ要素がある写真かも。

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passing

これは理解不能。ノーファインダーで撮った写真。あえて言えば白が好き。 

 

 

Morning light #2

この写真で好きなのは「光と影」「構図」「タイミング」ですね。あまりシンプルでもない構成要素のなかで、通行人に上手く視線が誘導される瞬間(影の中で通行人にだけ光が当たる瞬間)をスナップできたのかなと思います。人物を極端に下部に配置した構図も面白かったかな。

 

 

Rainy season

のぞき見するような構図。傘を指しながらのスナップで上部が傘の影になっています。水平が斜めになっているのも面白さを出しているのか...な。基本的には私、自分が嫌になるほど水平とっちゃうマンです。もう少し水平に(良い意味で)ルーズになりたい...。

 

 

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S字で視線を誘導する構図は分かりやすいので、私にしては珍しく撮る前に意識することがあります。この写真の場合は鬱蒼とした緑も強調したかったので消失点は低め(こちらは後付け...)。ただ、この写真は現像が上手くいったことが、「なんか良い」になってる気がします。雨上がりということもありますが、深い緑が再現できて全体として写真に艶がでた。 

 

 

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バイクポートレートはボケで勝負するだけでそれっぽくなるのですが、このショットはボケの要素なし(F3.5)。光と影でよい感じになってる私にとっては珍しいパターンです。バイクの縦と道路のナナメでバランスの良い三角形ができてるのも良いのかもしれない。

 

 

Untitled

この写真は、柔らかいサイド光とボケのマリーアジュがなんとなく好きなのかな。「光とボケの融合」は常に意識するキーワードです。ほとんど上手くいかないけど...

光とボケについては、すのぱんさん(id:snopan)の写真がホント凄い!(ってかすのぱんさんはすべてにおいて凄いけど) 同じレンズ使ってるのにどうしてこうなるの...っていうショットも多く、ホントはるか彼方の目標です。

snopan.hatenablog.com

 

 

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これはもう、醸し出される「旅」感が好き(笑)。もう少し考察すると、光が正面からではなくサイドから当たっているのが良いのかも。撮った時はそんなこと考えていないですが。

 

 

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このショットお気に入りなんです。光と影とタイミングのスナップですが、いろいろと「惜しい」ショット。構図的には褒められたもんじゃないですよね。視線が左右両極端に振られちゃうし、人物は切れちゃってるし。でもそのうえで、これはこれで良かったんじゃないかと勝手に思ってます。必ずしも常に完璧が良いわけじゃないよね。

 

 

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このショットも「なんか好き」。「のぞき見」+「金網前ボケ」+「日の丸構図」+「光と影(中央部分」+「ウェットな後ろボケ」 、ですかね、あえて分析するなら。

 

 

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なんでしょうね。空と海の境目が分からなくなるくらいボカしながらも、ふんわりと海の形が分かるあたりが好きなんかなー。狙ってないです。結果です。あと無意識に対角線構図にしてますね。

 

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アンダーだけど情報量が多い写真ってなんか好きです。この写真はちょっとアンダー過ぎるけど...(ホントに暗かったから仕方がない)。アンダー表現といえばRAICHさん(id:raich_foto)さんがお上手ですよね。アンダーなのに抜けが良いというか...。見習いたい。

raichfoto.hatenablog.com

 

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この写真の何が好きなのか、正直よく分からない。苦手な広角(24mm)です。なんだろうなー、構図にそんなに工夫があるわけでもない。あえて言えばこの写真からは空気感がすごく感じられますね、個人的に。良く晴れた秋の午前中、地元の風景、乾いた空気。きわめて個人的な体験ですが、そんな写真があっても良いんじゃないでしょうか。 

 

 

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この写真は夜景にも関わらず、平面的にならずに立体感と透明感が出ました。ライティングとか分からないんですが、たまたま光の状態が良かったんじゃないかと思ってます。

 

 

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アンダーかつ質感溢れる感じが好きなショット。曇りの日なんかにこの質感がいつも出せればなー。 構図はちょっと大胆な二分割構図の要素も含む?

 

 

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箱根旧街道の石畳を撮りたいと思って、ほぼ想像どおりのショットが撮れたので嬉しかった。向こうに人が居たりした方が写真としては良いのかもしれなけど、私にとっては「石畳」が被写体なのでこれで良いんです。この写真って、よく見ると前ボケ・後ろボケで中央の石畳(メインの被写体)を挟んだ、縦位置の日の丸構図ともいえるのではないでしょうか。結果的に...ですが。

 

 

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「光」と「自然な前後ボケ」が良いのかな...。この写真も全体としてみれば縦位置の日の丸構図でいいんでしょうかね?あ、ナナメの要素も入ってるか。

 

 

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どこか時間が止まったような感じが気に入っています。性能の良いマクロレンズでモノの質感を描写しきった時って、時間が止まったような感覚になるような気がしています。構図的には水面ギリギリにカメラをセットしたことにより、奥行きが極端に出ており、それが面白さに繋がっている気がします。

 

 

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これは完全に「光」を撮りにいっています(ホコリまで写ったのはご褒美)。構図的には私としては珍しく水平を傾けていて、その狙いがハマったように感じています。フレームに対して直線を斜めに置くと安定するというベタープラクティスを実践しました(笑)。

wonodas.hatenadiary.com

 

 

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この写真、なにが好きなのか分からないんだよなー。正面から浜を撮っただけ。あえて言えば砂浜のウェットな部分と乾いた部分の対比が面白い。被写体が偉いんだな。

 

 

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トップの写真です。これはですね、ハイライトの粘り、周辺減光による空のグラデーション、アウトフォーカースの美しさが「なんか良い」んだと思います。なんだ、レンズとカメラがエライだけだ...。あえて言えば人がフレームインするのを待ちましたが、なくてもあまり印象は変わらないか?あー、あと消失点が看板の裏にあり、看板に視線が誘導されやすいのも良いのかな。

 

 

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この写真は「光」を撮りに行きながらも、ナナメの要素を意識した覚えがあります。(三角構図?)ちなみにこれは息子の足です。 

 


 

以上、自分の写真に対してシロウト分析を加えてみました。このエントリー、書きながら震えたのが、読んでくださる方にも「なんか良い」と思ってもらえないと、記事として成立しないということ。恐ろしいエントリーを書いてしまった...(((;゚Д゚)))。でも自分の「好き」がなんなのかを知る意味で、この作業は少なくとも個人的には必要なことだったと信じたい。ひとにどう思われようが自分が好きなものは好きなので仕方がないし...。とはいえ「自分の好き」と「他人の好き」が重なる部分がどこにあるのか、ということも写真を考える上で重要な要素の一つ。この点については、今後も撮った写真を外に出していく(ブログ・SNS等)ことで探っていきたいと思っています。

・・で、今回の試みから分かったことの一つは、「なんか良い」と思った写真には、やはり何かしらセオリーに従った点が多いらしいことです。私、デジタルカメラを使用する場合には適当にいろいろなパターン撮影しておくことが多いので、おそらく撮ったあとにセオリーに従ったものを感覚的にセレクトしているのだと思います。一方で、フィルムカメラで撮影する時は、撮る前にセオリーをかなり意識しているように思います。撮れる枚数が限られる場合には、シャッターチャンスを逃すリスクを冒してでもしっかり構図を練るようです。この感覚を、デジタルカメラで撮影する際にもきっちり意識していきたいと思いました。

分かったことのもう一つは、やはり光は大事だなということです。もともと私がカメラを始めたキッカケの一つは、「ダカフェ日記」が好きで、ボケのある写真が撮りたくなったこと。ただ、誰もが通る道だと思いますが、写真を続けるなかで、ボケだけで雰囲気が出るわけではなく、光の要素は避けて通れないことを学びました。私、PHOTO YODOBASHI Kさんの写真も大好きなのですが、Kさんの写真は見れば見るほど光の捉え方が素晴らしいです。「ダカフェ日記」と「Kさん」、あんな心に響く写真が私も撮りたい。とりあえずまずは、光の方向の指差呼称から始めたいと思います(笑)

 

最後に...。以下、「なんか良い」ショットの撮影に使用されたレンズランキングです。

  • Nokton_40mm_F1.2_Aspherical ・・・14
  • MACRO_APO-LANTHAR_110mm_F2.514・・・4
  • SAMYANG_AF_24mm_F2.8・・・2
  • SEL85F18・・・2
  • Nokton_58mm_F1.4_SLII_N・・・2
  • DSC-RX1R・・・2

Nokton 40/1.2、強い...。

 

 

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