An Ordinary Life

Photography, Shonan, Nature, and Others

MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5

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明けましておめでとうございます。現在は実家に帰省中。残りの休みをいかにリラックスして有意義に過ごすかに注力してます(笑)。

さて新年初エントリーですが、実家周辺で写真を撮ってはいるものの、残念ながら現像環境がありません(カラーバランス最悪のレッツノートで現像する気はしない...)。そこで、昨年末にMACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5一本で近所を撮り歩いた時の写真をアップします。併せて、レンズのファーストインプレッション的なものを書いてみたいと思います。

 

こちらもどうぞ(2019/9/22追記)
mypace.hatenablog.com

 


道端に咲いていたコスモスです。開放で撮影すると綺麗にボケてくれました。余計な背景が整理されるので、中望遠マクロって近所の散歩に便利かもしれない。
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ぐっと近寄ってみました。f/4.5。本当はもっと絞りたいのですが、不自然な姿勢での手持ちマクロということもあり、これが限界(汗)。このレンズを手持ちで使ってると、カメラの構え方が鍛えられるかも...。
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これまた道端の植物です。冬の斜光に照らされた葉っぱの質感を、リアルに描写してくれました。
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空地に生えていたススキ。等倍で見ると綿毛の一本一本が繊細に描写されていて気持ち良い。(Flickrで写真をクリックすると拡大されます)
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境川には冬になるとユリカモメがやってきて、橋の欄干や川の柵に鈴なりになります。
今年もいました。ユリカモメ冬羽です。
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大あくびをしたところをパチリ。
眼からはピントを外しましたが、嘴に空いた鼻の孔をばっちり捉えました。
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しばらく写真を撮らせてもらっていたら寝てしまった。かわいい...。
それにしても、逆光に白い被写体で収差が出てもおかしくない条件なのですが、全くその気配はありませんね。背景からすっとユリカモメの白い羽毛が全く違和感なく立ち上がります。ほとんど濁りがない。さすがアポクロマート。以前に別のレンズで撮影したユリカモメの写真と比較すると差は歴然でした。20181228_08


新林公園内に保存されている古民家・旧小池邸です。薄暗い屋内の農機具やベンチを撮影してみました。少ない光の中でも、わずかな光のトーンを逃さず描写してくれるのはさすが。20181228_10


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ISO500-2000と少々厳しめの条件ですが、しっかりと質感を表現してくれました。
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公園内の池へ。このレンズ、水の質感描写が良いので、池とか睡蓮鉢なんかがあるとついつい撮影してしまいます。表面張力感がスゴイんだよな。
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最後に街の風景を。
遠景を開放f/2.5で。少し周辺減光がありますがめっちゃシャープ。
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若干の圧縮効果を効かせて街を切り取りました。
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MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5ファーストインプレッション

MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5を手に入れて、約1か月がたちます。現在の率直な感想は、ものすごくいいレンズだけど使いこなすのも難しいということ。

理由の一点目は物理的な問題で、近距離ーマクロ域では手振れにものすごーく気を遣うという点です。α7Sには手振れ補正がないこともあり、今のところ手振れショットを量産しています(苦笑)。それと開放でのピントピークの把握しづらさ。なんていうのかな、EVF中で画面を拡大してピントリングを回していくと、気が付いたらピントピークを通り過ぎているんです。Nokton 40/1.2なんかだと、ピントリングを回していくとココ!!っていう感動的なポイントがあるんですが、このレンズはその感覚が薄い(気がする)。普段使わないピーキング機能を使ってみたりもしましたが、あまり役に立ちませんでした。そして何とかピントピークを探りあてても、ちょっと体が前後すると外れてしまう。ムズイです...。まあでもこの辺りは鍛錬あるのみですね。

もうひとつ思うのは、たぶん収差を徹底的に排除した結果だと思うのですが、味が描写に介在しないというのは確かに感じています。例えばNokton 40/1.2なんかだと、日常を非日常に変えてくれる魔法のスパイスみたいなのが多少なりともあるのですが、このレンズにはそれがない。ただ、だからといってつまらないというわけではないのです。例えば水面の質感描写。徹底的にリアリティを表現する結果、感動的な描写になります。

こちらの写真は以前北鎌倉で撮影したものですが、是非Flickrで拡大してみてみてください(写真をクリックで拡大)。表面張力だけでなく水面に質感があるんです。これはすごいと思うなあ。
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でもコレ、ブログサイズだと分かりにくいかもしれませんね。自分のPCで拡大表示した時には、おおお...と感動するのですが...。
ようするにこのレンズ、撮り手次第というレンズなのかもしれません。恐ろしや...。まあ、まだ使い始めて間もないので、もう少し使いこんでいくとまた感想も変わってくるかもしれません。

以上、新年初っ端からレンズレビュー的なエントリーになってしまいました。今回は比較的近距離のショットが多かったですが、下記の過去エントリーでは中距離のショットも撮影していますので、興味のある方はどうぞ。なにはともあれ、また新しい年が始まりました。今年も楽しいカメラライフが過ごせるといいな。

皆様今年もどうぞよろしくお願いいたします。


COCINA | Voigtländer MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5

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