お盆休み、長野県木曽路の宿場町・奈良井宿と福島宿を歩いてきました。
この日はまず日本100名城巡りとして、長野県伊那市の高遠城址公園へ。写真は割愛しますが、これで100名城スタンプ14個目達成です!
さて、これだけでは物足りないので、高遠から近い場所で楽しそうな場所はないかな?ということでピックアップしたのが、木曽・奈良井宿。伊奈市と木曽町を結ぶ国道361号線には、以前は権兵衛峠という難所があったのですが、現在はトンネルが開通しているので(権兵衛トンネル)、アクセスが容易なのです。
奈良井宿を訪れるのはカメラに興味のなかった学生時代以来です。
木曽・奈良井宿
奈良井宿は、中山道最大の難所といわれた鳥居峠をひかえ、かつては峠越えに備えて宿をとる旅人が多く、「奈良井千軒」とよばれるほどの賑わいを見せていた宿場町です。現在でも宿場当時の姿をよく残した街道が、中山道に沿って南北約1km残されています。
中山道(国道19号)・奈良井交差点から奈良井川を渡り、左手の駐車場に入ると、奈良井宿の南端に位置する第二駐車場に案内されました。ここから散策開始です。
JR中央本線の上を渡る際に、奈良井宿の全体を眺めることができました。
奈良井宿に至るまでに車で走った中山道は本当に山深く、まさに「木曽路はすべて山の中」でした。中山道を歩いた昔の人からすれば、山が開けて奈良井宿が見えてくると、ほっとしたんだろうなあ。
宿場町に入りました。江戸時代や明治時代の建築物が立ち並ぶノスタルジックな街並みです。
めちゃめちゃ良くないですか?
北に歩いていくと道が徐々に狭くなっていき、さらに良い感じに。
当初はNokton40/1.2で撮影していたのですがやや広角すぎる感じ。FE85/1.8で若干の圧縮効果を効かせながら撮るといい感じでした。
お昼は食事処「松波」で。美味しい信州豚ソースかつ丼を食べました。
食事処 松波 | 食べる | 奈良井宿観光協会 | 懐かしい宿場町へようこそ
奈良井川に架かる有名な木曽の大橋。夜はライトアップされるみたいですね。
奈良井からJR中央本線で木曽福島へ
息子から電車に乗りたいとのリクエストがあったので、奈良井宿の散策はまた後に回して、JR中央本線で4駅先の木曽福島を訪ねてみることにしました。
この区間は ”ワンマン列車”で運行しているので、バスのように整理券を取って下車時に運賃を払います。ドアも自動ではなく、ボタンで開ける必要があります。
木曽福島駅に到着。
木曽・福島宿
福島宿は、かつて四大関所の一つ・福島関所が設けられていたため、規模の大きな宿場町として発展していたそうです。しかしながら宿場町は昭和2年の大火で焼失し、現在は古い建物はほとんど残されていないとのこと。
でも街には昭和レトロ感が漂い、それはそれでよい雰囲気。今回は時間の関係上訪ねることができませんでしたが、「上の段」と呼ばれる地区にはわずかに江戸時代末期に建てられた建物が残っているそうな。
電車内での情報収集の結果、ぜひ訪れてみたかったのがこの「崖屋造り」の家並み。木曽川河岸に張り出すようにして幾棟もの建物が並んでいます。平地の少ない土地柄、土地を有効活用するための先人の知恵なんだそうです。なんともいえない風情が素晴らしいですね。
ふたたび木曽・奈良井宿
諏訪湖花火大会のお客さんで予想外に混雑していたJR中央本線で、奈良井宿に戻ってきました。
あらためてじっくりと宿場を歩きました。
この街並み、本当に良いですね。高速道路を使えば実家から大した距離じゃないのに、なぜこれまで来なかったのか...。
築200年の老舗旅籠「伊勢屋」。現在でも宿泊できるそうです。泊まってみたいなあ。
この雰囲気、堪りません...。年甲斐もなく「いいなあ...」を連発しながら、写真を撮りまくってしまいました。
以上になります。
奈良井宿のノスタルジックな雰囲気、そして福島宿の崖屋造りの街並み、本当に良かった。実家からほど近いこともあり、少し木曽路に興味がでてきてしまいました。妻籠宿など他の宿場町にも行ってみたいし、積雪期の宿場町なんかも風情があって良いだろうなあ。機会があれば、今後も折に触れて訪ねてみたいと思います。