レガシィアウトバック (BS9, D型, Limited) が納車されてから、早いものでもう2か月以上がたちました。その間、アウトバック納車時に書いた記事は、メインテーマの写真関連記事をダントツでぶっちぎって、人気記事No.1の座を保ち続けています。
だからというわけではないのですが、今回は写真関連の記事はお休みして、この2か月のアウトバックとの生活で感じた良いところと残念なところを整理してみたいと思います。あくまで現時点での感想ですので、時間とともにまた印象は変わる可能性はあります。その点はご留意ください。
良いところ
第五位:バックモニターおよびリヤビークルディテクションによる後退時支援
バックモニターは意外に便利。当初は必要かな?と思っていたのですが、駐車の際に100%の確信をもってギリギリまで下げられるのは良いことです。今まで何気にストレスを感じていたことに気づかされました。
リヤビークルディテクションによる後退時支援もgood。これは後退時に車体後部のセンサーで障害物を検知してアラートしてくれるシステム。ヒトの感知は想定していないらしいのですが、後方死角にヒトや自転車がいるとかなりの確率でアラートしてくれます。不意に人や自転車などが横切ることの多いコンビニの駐車場などで役に立っています。
第四位:ウルトラグラスコーティングNE'X(option)
人生で初めてのグラスコーティングです。洗車は嫌いではないのですが、億劫な場合も多いです。そんな時、水洗いだけで汚れが落ちてくれるグラスコーティングはやはり便利!水道と付属のクロス一枚あれば洗車が可能というのは、かなり洗車のハードルを下げてくれますね。ちなみにグラスコーティングをしておくと汚れにくいという印象がありますが、汚れがつかないということはないです。特に空気中の花粉・ホコリ等をガッツリ含んだ一過性の雨の後などには、盛大にクルマは汚れます。でもそのまま放っておいても、後でまとまった雨が降ると汚れがかなり落ちてくれます。ですので、ひどくクルマが汚れてる時は土砂降りの雨はむしろウエルカム!グラスコーティングと、汚れの目立ちにくいタングステンメタリックというカラーが相まって、洗車をサボっても見苦しい汚れ方はしないので助かっています。
ひとつ気をつけたいのは、水道水をかけて拭き取らずに放置するのは厳禁!ということ。水道水はカルキやミネラル分を多く含むので、晴天下で放置すると一発でウオータースポット(イオンデポジット)ができます。海風の影響で塩気を含んだ雨が降ったあと、良かれと思って出勤前にザーッと水道水をかけておいたら、ひどい目に会いました。イオンデポジットは水洗い程度ではなかなか落ちないのでやっかいなのです。一方、水道水でなく雨水の場合はあまりに気にすることはありません。雨水は純水に近く、イオンデポジットの原因になる成分を含んでないからだと思います。雨で着いた汚れは水洗いで容易に落ちます。雨が降ったあと毎回拭き上げるわけにも行かないので、助かりますね。
第三位:ナビの進化
1) 音声入力
ルート探索の音声入力はすごく便利!住所指定が必要な場合を除き、最近はほぼ音声入力に頼りっきりです。音声入力って公衆の場では恥ずかしくて使えませんが、車は高度にパーソナルなスペースですので、音声入力とはとても相性が良いと思います。家族がうっかり喋ってしまうと誤入力されてしまうという欠点はありますが、それも今は楽しめています。
2) スマホ的操作性
スワイプ、ピンチイン・ピンチアウトできるって素敵!
3) Bluetoothによるスマホ連携
一度スマホをナビに認識させてしまえば、スマホの音楽にナビからアクセスできます。今までもFMトランスミッター経由でBluetooth入力は使っていたのですが、操作はスマホからだったので、利便性(と音のクオリティ)がアップしました。
ビックリしたのは電話が掛かってきた時。実際に電話が掛かるまで知らなかったのですが、自動的にハンズフリーモードになり運転しながら会話ができるのです。もちろん着信・電話切断もナビ画面で。この10年でのITの進化を感じた瞬間でした。
このほか、iPhoneの場合はCarPlayという機能で地図アプリをディスプレイに表示したりもできますが、デフォルトのナビが優秀なので使うことは今のところありません。でも地図データが古くなってきた時なんかには使うことがあるかもしれませんね。
第二位:必要十分な動力性能
スバルの動力性能が良いのは今に始まったことではないので正直あまり驚きはなかったのですが、ランキングが車本体以外ばかりでかわいそうなので、二位にランクインさせました(笑)。今回注目したいのは、1)必要十分な動力を発揮する2.5L NA水平対向エンジン(FB25)、2)SUVであることを感じさせないコーナリング性能、の2つ。
1)はこれまで2Lターボに慣れきっていた私が一番不安に思っていたことですが、見事に不安を払拭してくれました。物足りなく感じるのは高速道路での巡航から追い抜きする際の、瞬発力の不足くらいですかね。山坂道などでもヤンチャしようとしない限り、ほとんど不満を感じません。ガソリンがレギュラー仕様で燃費も良い(12〜13km/L)のもマル。
2)コーナリング性能も不満なし!もちろん以前乗っていたGC8インプstiとは比較になりませんが、BP5レガシィと比べて遜色ないのがすごい。BP5と比較するとこんなに腰高なのに。
腰高さからくるネガティブポイントは、高速道路の横風の影響を若干受けやすい感じがすることぐらいでしょうか。オフロードに底を擦る不安を感じず安心して突っ込んでいけるのは、やはりSUVの良いところですね。
第一位:アイサイト・全車速追従機能付クルーズコントロール
やはり一位はアイサイト・全車速追従機能付クルーズコントロールでしょう!語り尽くされた感がありますので多くは触れませんが、高速道路での巡航・渋滞時の疲労感を50%くらい軽減してくれているんじゃなかろうか。ロングディスタンスのドライブや渋滞も「ドンとこい!」みたいな感じで精神的負担にならなくなりました。まだ未体験の方は、スバルのシステムでなくても良いので、ぜひ試乗やレンタカーなどで体験して欲しいです。
残念なところ
こちらはランキング形式ではなく箇条書きで。
・三菱製ETC2.0車載機のビープ音
これまで長年パナソニックのETCを使用していたため、料金所通過時の音は「ピン・ポーン」という優しい音が当たり前だと思っていました。ところが三菱製ナビは「ビーー!!」という、味も素っ気もない大きなビープ音。初めての時は、ETCが認識されなかったのか(アラート音か)と思い、思わずブレーキを踏んでしまいましたよ。今でこそ、事前に心の準備をするようになったので大丈夫ですが、それでも油断するとドキッとします。正直、車載器を買い替えたいレベルです。せめて音声を変えられるようにしてください!>三菱さん
・ドアミラーオートシステムがデフォルトで付属しない
これだけ装備が盛りだくさんなのに、なぜかドアミラーオートシステムはオプションなんですよね。なにか安全上のポリシーなんでしょうか?ドアミラーオートシステム、感謝デーの割引で付けようかな...。
・18インチタイヤはほんとに必要か?
GC8インプの16インチで十分満足だったのに、BP5レガシィで17インチ、そして今や18インチですよ。走行性能において18インチじゃなきゃいけない理由があるのでしょうか。タイヤが高価になるなど、メリットよりデメリットの方が多い気がします。ルックスの要素が大きいのかもしれませんが、17インチスタッドレスだったときと比べても違いは微々たるものの気がするけどなあ。
そもそもSUVならインチダウンして扁平率を高くした方がキャラに合うような。まあでもオンロードでの走行性能とトレードオフか...。Limitedとnon-limitedの差別化という要素もあるのかもしれませんが、それならインチアップではなく、デザイン・ホイール軽量化なんかで差別化してほしかった。
・フロントビューモニタのスイッチ位置
フロントビューモニタは、フロントグリルに設置された広角(魚眼?)レンズを用い、フロント周囲の映像をモニタにワイドに表示してくれる機能。なんに使うの?と思うかもしれませんが、見通しの悪い交差点で左右が目視できない場合、ほんの少しノーズを出すだけでディスプレイ越しに左右が確認できるのです。意外に便利。でも、切り替えスイッチの位置が悪いんだよなー(下記写真参照)。手探りしないとスイッチが押せないので、瞬間的にモニタを切り替えることができない。このスイッチはステアリング上のボタンに割り当てることができるとよいのだけれど。
・アクティブレーンキープ
アイサイトにより道路の車線を認識し、60km以上で車線中央維持・車線逸脱抑制をしてくれる機能です(ステアリング操作アシスト)。将来の自動運転時にはキーテクノロジーになるシステムだと思います。
でも今のところ、愚直に中央を維持しようとするが故の過剰な介入が私のフィーリングと合わないです。例えば車線内で緩やかなアウトインアウトをしたいと思うと介入してきます。また、アイサイトのアルゴリズムと私の感覚に微妙なズレがあるのだと思いますが、単にまっすぐ走っている時にもしょっちゅう修正舵を入れてきます。ステアリングに手を添えるくらいであれば修正舵も気にならないのですが、しっかりステアリングを握らないと警告が出たのち15秒程度で機能がキャンセルされるのでそうも行きません(手放し運転したいと言っているわけではないですよ)。
機能としてはかなり優秀で、高速道路であれば手を放しても半自動運転してくれるレベルです。せっかくの機能、使わないのももったいないと思い、これまでずっとオンのまま頑張っていたのすが、最近アシストとの戦いに疲れている自分に気づき、オフにしてみたら運転がスムーズになりました。今のところの結論としては、ストレスを感じながら使い続けるよりは、オフの方がトータルとして良いかなと思っています。
一応念を押しておきますが、相性の悪い薬のようなもので、私にとってはベネフィットよりも副作用が強かったという(今のところの)判断です。ベネフィットの大きい方も居られるでしょうし、オフを推奨するものではありません。
*車線逸脱抑制機能は残したまま、車線中央維持のみをオフにすることもできるようです。今度試してみます。
その他
その他、現時点での気付きや気になっている点を、備忘録替わりに記載しておきます。
・全車速追従機能付クルーズコントロール(クルコン)にこだわりすぎない
これは自分への戒めなのですが、クルコンにこだわりすぎないことを心掛けたいと思っています。クルコンはこれまで述べてきたように非常に便利で、積極的に使いたい機能です。ただ、ブレーキを踏んだりシフトダウンすると解除され、一度解除されると再度クルコンを設定しなくてはならないので、本来ならスピードを落とすべき場面でも減速せずに頑張ってしまったりするのです(私だけ?)。例えば首都高では道路の状況はころころ変わるので、クルコンにこだわり過ぎるとアクティブセイフティどころかむしろ危険な目にあいます。物珍しさもあって今はクルコンを使いたくてたまらないのですが、状況に応じて「クルコンを使わない」勇気を持ちたいと思います。
2020/7/25
クルコンを低速にセットしておいて、セットした速度以上になる際だけアクセルと使うというテクニックをよく使います。例えば首都高であれば60kmにセット。流れが速めになった時はアクセルで加速します。この方法であればブレーキは基本的にクルコンにお任せでき、クルコンが解除されることもなく、かつころころ変わる道路状況にも対応できます。推奨できる方法ではないかもしれませんので、試してみる場合は自己責任でお願いします。
・渋滞時の全車速追従機能付クルコン使用TIPS
前記事でも書きましたが、全車速追従機能付クルコンは渋滞時にも大活躍します。クルコンに任せてしまえば加速も減速も先行車に追従するので、アクセル・ブレーキ操作を行う必要は全くありません。前車が停止した場合にも、絶妙なブレーキコントロールでスーッと停止してくれます。クルマが停止してしまった場合には一度クルコンの設定が切れますが、先行車が動きだしたらボタン(またはアクセル)を押すだけでまた追従開始です。
一方、前記事に記載したファーストインプレッションで、「先行車が少し離れてしまった時の加速がちょっと急すぎるのは気になります。」と書きました。ただ、このコメントには少し修正が必要。クルコンで停止した際にはもれなくアイドリングストップが働くのですが、前車が発車した後にクルコンボタンを押すタイミングが遅れると、エンジン再始動による若干のタイムロスがあるため前車への追従が遅れます。そのため加速が急になるようです。これを防ぐにはアイドリングストップOFFがめっちゃ効きます。環境のことを考えて普段はあまりアイドリングストップはOFFにしたくないですが、頻繁に停止・発車を繰り返すような渋滞の際にはエンジンON/OFFが頻繁になりすぎ、車にも悪そうなので、この時くらいは勘弁してもらいましょう。アイドリングストップOFFに加えて、「2台前の車が発進したら(前車が発進する数秒前に)クルコンON」という技を駆使することで、渋滞時の挙動はウルトラスムーズになりますよ。自分で運転する時以上の繊細さ。お試しあれ!
・クルコン使用時の右足の置き場
皆さん、クルコン使用時の右足の置き場はどうしていますか?不測の事態に備えて、できればブレーキペダルの上に置いておきたいところですが、それでは疲れてしまいますよね。私は今のところブレーキペダルに近い位置で下の写真のようにだらっとさせています。でもなにか落ち着かない。上手いポジションはないものか。
・オートドアロック・アンロック
オートドアロック・アンロックは、D型から採用された、走行を開始すると全ドアを自動ロックする機能です。万が一の衝突の際は自動でアンロックするので、事故時にも安心。運転終了時にはオートドアアンロックが作動します。アンロックの条件は、1) セレクトレバーをPに入れた時、2 ) エンジンスイッチをOFFにした時、3) 運転席ドアを開けた場合、から選ぶことができます。ところが、私は現在 1)にしているのですが、後席ドアがアンロックされない場合がよくあるんですよね。2) 3)にしてみましたが同様でした。ディーラーで相談してみたのですが、その時は再現できず、今のところ原因は不明。うーむ...。
2020/2/16
2年めの法定12か月点検で再度相談してみたところ、「修正プログラムがあるので手配する」ことになりました!修正プログラムの入手に少し時間がかかるようですので、結果については改めて報告します。
2020/8/26
インストール失敗・新型コロナなどで対応が遅れましたが、ようやく修正プログラムのインストールが終わりました。おそらく症状は修正されたと思いますが、もう少し様子を見ます。
以上、とりとめもなく語ってしまいましたが、納車2か月目でのインプレションでした。アウトバック納車以来、週末ライフが明らかにアクティブになりました。思い切った買い物ではありましたが、手に入れてよかったなあと思います。この記事がアウトバックの購入を考えている方のお役に少しでも役にたてばいいな。
今のところの結論。アウトバックはいいぞ!
新型レガシィB4/アウトバックのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報第501弾)
- 出版社/メーカー: 三栄書房
- 発売日: 2014/11/14
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